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MBA in Europe - Berlin School of Economics and Law (Fachhochschule Wirtschaft und Recht Berlin)
/ South Bank University London -  
 

ロンドンとベルリンでMBA

ロンドンで経営工学を学んでいた。サウスバンク大学はテムゼ川の南に位置する大学だ。
ここのプログラムは前期はベルリン又はロンドンで学び、後期に全員ロンドンに合流する
という仕組みを取っていてユニークである。「あ?ロンドンビジネススクールですか?
LSE、ロンドン大学?」と会社時代の友人に聞かれ一瞬沈黙の時が過ぎた。

だが、このプログラム前期ベルリン、後期ロンドンというコンビネーションも魅力的であ
り、国立という事でアメリカMBAと比べるとかなりお得であ
る。さらに両大学からの卒業証書が貰えるダブルMBAである。実はアメリカの会社に勤め
ていた頃から目を付けていたのである。
さてこの国立プログラムの授業はどうだったか。国際ビイジネスマネジメントコースのグ
ループ活動は面白く、脳細胞を元気付けた。その教授はもろにアイルランドアクセントで
話す、小柄できさくなジョージだ。外観には一切気を使わない、T-シャツにジャケットが
トレードマーク。という事でいい教授もいるのである。ロンドンの授業は我々の期待
を100%答えてくれなかったのは教授群のせいだけとも言えない。前期は全て目新しい
科目ばかりだった。企業戦略、ファイナンスだったり、マーケティングだったりしたが、
後期は全てこの国際版だった。基本的に同じで刺激がないのである。前期をロンドンで過
ごした学生に聞くと、やはり前期はかなり授業が厳しかったらしい。選択科目には面白い
科目もあった。起業クラス、eマーケット、宣伝、等で我々の学年以後はこれらを自由に
選択できるようになった。前期をベルリンで過ごしたグループに比べ、ロンドンで前期を
過ごした学生は格国からきていた。エチオピアからは6人の国費留学生がいた。他にもア
フリカ各地から4 名いた。他にギリシャ, ノルウェー, タイペイ、韓国人がいた。ロンド
ン組に一名日本人がいたらしいが、途中で諦めたという話だ。イギリス人のエドワードは
スペインで10年近くボンドのトレーダーをしていたというサバイイバー・オヤジだ。
ビールと煙草の匂いがする。本人はスペインで稼いだ金でロンドンに物件を購入してい
た。

さてベルリングループの学生はどうであろう。FHWR Berlinは 英名Berlin School of
Economics and Law で知られ、経済専門大学では常に上位にランキングされている。
MBAとしてはFocus(2018)によると一部私立MBAより高い評価を受けている。我々のクラ
スの学生の内、一番学歴が高かったのが、エリック、生物学博士でサイエンス等の雑誌に
記事が出たほどの才能の持ち主。ただ研究生活一本に嫌気を感じたという。卒業後父親の
タバコ関係の会社を継ぐ予定だったが、結果的にはベルリンにある遺伝子工学のスタート
アップに就職、うまく研究と経営を合わせたようだ。イネスという女の子は精神学の博
士。博士の研究職に限界を感じ、MBAを期に企業に参入しようと考えていた。他はドイ
ツ統合の土地処理や財産処理のコンサルタントだったドイツ育ちトルコ出身のヤルチン。
彼はMBA取得後再びコンサルティングに戻った。トルコ人の女の子オズレムは今はイギ
リスの大学で経営学を教えている。ホテルマネジメントをオランダで学んだというクゼー
(ドイツとトルコの親を持つ)はMBA取得後ロンドンでBloomberg のテレビ株式アナ
リスト/アナウンサーになり今はドイツ企業のスポークスマンだ。もとはベルリンで
土地計画をしていたクリスはダイムラー・クライスラーの中古車経営戦略室に就職。これ
は彼が在学中発表したプレゼンテーションの評判が良く、教授直接の推薦で決まった口
だ。弁護士だったアネットは航空機ファンドを販売する会社に就職。風力発電機の会社に
勤めていたコニーは卒業後トリッティン環境大臣の環境戦略チームに勤めている。又、広
告代理店出身のイギリス国籍のグリン(親はインド人とドイツ人)は卒業後他大学のマー
ケティングの博士課程に進み今は経営工学をフランスで教えている。八分の一日本人とい
うマークはソーシャルワーカーだったので卒業後は国際ソーシャルネットワークのマネー
ジャーとしてロンドンで就任した。不動産出身のジノは今カナダ大使館の不動産関係の仕
事をしている。モーリシャス島出身のジラードは農工業を大学で専攻し、キブツに行き、
その後プラントで働き、ベルリンで再び農業を学びMBAをとりに来た。今はキブツで知り
合ったドイツ人の彼女とベルリンに住み、農業工作機関連のマネジメントをしている。こ
のように変わったな人材が集まる。それはドイツではMBAまだ珍しく(2001年)、参
加する人は一風変わり者でチャレンジ精神が旺盛な者が多かったからかもしれない。しか
し、毎年こう多種多様な分野の学生が集まる訳ではないらしい。前年度は商学部を卒業し
た人が多数を占めていたという。ベルリングループとのクラスメートとは今でも時々コン
タクトをとっている。なんと言っても彼らとは一年一緒にすごしたのである。

ベルリンではクラスに役20名という小クラスだった。最高な環境と言って良い。アメリ
カのMBAとその大講堂での授業とは全く異なった環境だ。ベルリンの教授陣もほとんどが
実社会での経験があり、コンサルティグ等を並行させている教授もいた。つまり、ドイツ
語がある程度できる人で、ヨーロッパを拠点に活動したい人には最適なコースかもしれな
い。ベルリン、ロンドンというコンビネーションも゛Hard to beat." であるが、残念な
がらこの共同プログラムはもう存在しない。ベルリンでの授業はほとんどドイツ語が主体
であった。(今は英語らしい)そのため参加者も大半はドイツ人であるが、中国、トル
コ、イギリス人等もいた。

さて就職の話になるが、このベルリン/ロンドンのMBAを取った人は結果的にはほとんど
トップ企業やドイツの強い中堅企業に就職している。企業受けはいいが、米MBAのような
破格な給料は取れない。もっとも米有名MBAを持っていても、ヨーロッパで就職するとな
ると最初から高額は取れなかったりする。小さなグループで格参加者との交流をはかれる
良いプログラムだと思うが、やはり企業とのコネクションは生まれにくい。特に自分で企
業を起こしたい者にはそれなりのネットワークがどうしても必要になる。有名大学ではな
いが、ドイツの会社は資格を重んじるのでその点は問題ない。またドイツのMBAの多く
が、国立のため、資格の水準は保証されている。自分の今までの職歴にどのような付加価
値がつけられるかによって就職先も決まる。

後半のイギリスでのコースは個人的にはそれほど気に入らなかったが、それなりにレポー
ト等を提出しなくてはいけないので暇では決してない。前期を終え、1月後半、試験後に
ロンドンに移動。イギリス英語の授業に慣れたかと思うとレポート、プレゼンテーション
等の課題が出され、グループプロジェクトに巻き込まれ、あれよあれよと言う間にSpring
Break に入る。Spring Breakではレポートを書き、気が付くとファイナルズが
待っている。そのファイナルズの直後には修論の題材を提出しなくてはいけない。イギリ
スやドイツのMBAの面白のはこの修論であろう。企業を探してそれまでに習った道具で実
際に企業を分析し、対策を考案する。いわゆるデスクワークでもいいが、今年度の過半数
は企業に実習という形を取って一種のアナリストとして修論を進めていた。ベルリンの企
業に通いながら書く者もいれば、ロンドンにあるドイツ企業に時々顔を出しながら書く者
もいた。また自宅に戻って近所の図書館に通い書いている者もいた。

ドイツのMBA, 考えた事もなかった人がほとんどであろうが、ニーズによってはかなり面
白い可能性を開いてくれるかもしれません。授業が全て英語のMBAもあるので一回ドイツ
のサーチエンジンで検索してみてはどうでしょうか。規模が小さいところは競争率が高
かったりしますのでちゃんと数は受けた方が安全でしょう。



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